サザンオールスターズのフロントマン、桑田佳祐が定期的に行っているチャリティ公演、Act Against Aidsの一貫として、60〜70年代のアメリカンロックを取り上げたライブでのVanilla Fudgeの名曲You Keep Me Hanging Onをカバーした映像 ヴァニラファッジのカバー…とは言ってもヴァニラファッジもThe Supremesのカバーなわけですがw
まあそれもそのはず、これ以前のファンカに対して、ロック感、バンド的雰囲気に魅力を感じていた人であっても、この音を聞いてしまえば黙らざるを得ないでしょうw とにかくそのくらい凄いアルバムです 一曲目のFreak Of The Weekの時点で圧倒されてしまうような濃密なディスコ・ファンクの世界が広がっている訳ですが、この後に並ぶ曲を思えばこんなのはイントロダクションにしか過ぎません
次の曲Uncle JamからレコードではB面に入る訳ですが、A面のある種のシリアスささえ孕んだ(歌詞はとてもシリアスとは言えませんが…)、濃密で高揚感を煽り立てるような雰囲気はすこし薄れ、ジョージの茶目っ気が堪能できる、コミカルな雰囲気の曲が並びます しかしそこはジョージ、コミカルだからといって手を抜いてる、ユルいだなんて思ってかかっちゃあいけません ファンの方には言うまでもないでしょうが、P-FUNKの魅力はその辺のコント集団が束になっても敵わないような強烈なエンターテイメント性です むしろジョージクリントン"らしさ"はこのB面でこそより味わえると言えましょう Uncle Jamは前曲に引き続き長尺ですがよりはちゃめちゃ、ドタバタとした感じの演奏が面白い一曲 この曲でB面の半分を使っているので後は小曲が並んでいるのですが、こういう短い曲にこそジョージのセンスが光っている訳です Field Maneuversは2分間超絶技巧のギターバトルが堪能できるギターインストですが、後期T-REX風のちょっと間の抜けたリフがお茶目に脱力感を誘い、続くHolly Wants To Go To CaliforniaはElton John風な美しいピアノバラード…なのですが、こういうのがアメリカ版オヤジギャクなんだろうか…とでも言いたくなるようなおっそろしくくだらない歌詞とジョージの歌で爆笑させられ、バカバカしさの極みのような軍のマーチのパロディ、Foot Soldiersでアルバムは幕を下ろす… やっぱりこのアホさこそジョージクリントン、P-FUNKだ!!とw
(Not Just)Knee Deep David Letterman Show出演時の映像 恐らくは80年代後半〜90年代前半の映像でしょう 演奏はこれはこれでカッコいいのですが、尺が短すぎてはっきり言ってこの曲の魅力の半分も伝わらないでしょうw この映像を見て少しでも興味を持った方はゼヒ!!スタジオ盤を聴いてこの曲の本当の魅力を味わってください
1972年ニューヨークマディソンスクエアガーデンでのライブ映像 Live In New York CityとしてCD化もされている公演ですね
この映像ってDVD化もされていないし、去年のジョンのソロ紙ジャケシリーズでもスルーされてしまっていて、ずいぶん冷遇されているような気がしますが、 言われているほど中身は悪くない、というかかなりカッコイイライブではないかと 時々批判されるようにバックバンドの演奏はあまり達者とは言えない、特にツインドラムはリハ不足じゃないかと思われるところも散見しますが、 やはりジョンが生でこの曲を歌っているというだけで抗えない魅力があります 同公演は他にもCold Turkey、Woman Is The Nigger Of The Worldなど、公式ライブ映像が殆ど無い曲を演奏(というか、ジョンソロの公式ライブ映像自体かなり少ないですよね)していて、資料的価値も商品価値も高いと思うのですが… オノヨーコが気に入ってないんですかねw
今や映画の中の世界と言った感じになってしまったちょっと懐かしさを感じさせる電話のプッシュ音に導かれてTom Waitsを思い起こさせるHotelのヴォーカルが切り込んでくるU.R.A. Feverはまさにそんなアルバムのオープニングにふさわしい曲 ガレージーなベースと現代的な感触のリズムトラックの上で二人のヴォーカルが妖しく絡み、唐突にGang Of FourやThis Heatなどのニューウェーブ黎明期のバンドさえ思い起こさせるジャキジャキしたギターが切り込んでくる瞬間はこれぞロックと言いたくなるカッコよさで溢れています 次の曲はマーチングドラム風のリズムとチープなエレポップをデフォルメしたようなベースが印象的なポップなダンスナンバーCheap And Cheerful 個人的にはアルバム中最も好きな曲で、官能的なVVの歌声が堪能できる一曲です
70年代風のリズムボックスが独特の空気を運んでくるガレージナンバーTape Songを挿んでの4曲目Getting Downもまた次の曲からの流れを引きずったような一曲で、曲自体もこれまた実にカッコイイのですが、コーラス部分にあたるすこし位相をゆがめたようなVVのスキャットが、David BowieのThe Man Who Sold The World(世界を売った男)収録のBlack Country Rockの2:46あたりのフェイクを思い起こさせてボウイマニアとしては部屋で一人で思わずニヤリとしてしまったりしちゃうんですw いや、意識してるかどうかもわからないんですけどねw ちなみにその元ネタ(?)のボウイのフェイクはT-REXのMarc Bolanを意識したらしいのですが、この曲におけるVVのスキャットはあまりボラン風には感じないというのがミソですw
……こんな細かい事どうでもいいっすね じゃあ次の曲w 次の曲Last Day Of Magicはイントロからガレージーなギターがうなるシンプルなロックナンバーで、こういったシンプルな曲を聴くと、同じ男女デュオというだけで時折引き合いに出されるThe White Stripesとの音楽性をはっきりと感じます 続くHook And Lineも同じ路線のナンバーなのですが、ブックレットのこの曲の歌詞が載っているページが真っ赤になっているあたり、ひょっとして本人達もストライプスと比較されてる事を意識してるのか? なんて思っちゃいますがこれは多分深読みのし過ぎですかね
次のBlack Balloonはアコースティックなミディアムバラッドで、歌詞は複雑な想いがありつつも自ら恋人の元を去る…と言ったシチュエーションを感じさせる、いわばありがちなロックバンドのアコースティックナンバーの歌詞とも言えそうな内容なのですが、VVが歌う事でやはり女性的な空気感が漂うのが他のバンドとは一線を画すところでしょうか 地味ではありますがアルバム内のハイライトの一つと言える曲なのでは しかし次の疾走感溢れるパンクなM.E.X.I.C.O.からはアッパーな曲が並びます Franz Ferdinand風とも言えるニューウェーブをポップに再解釈したようなSour Cherry、VVのヴォーカルがPatti Smithを思い起こさせるAlphabet Ponyと続いてまたまたポップなダンスナンバーWhat New York Used To Be この4曲が矢継ぎ早に畳み掛けてくる流れはライブでそのまま聴きたいと思わせるほどの高揚感!! 音楽性は全く違いますが、映画24 Hour Party Peopleでのハシエンダの狂騒を思い起こさせるような、ステレオタイプではあっても色褪せる事の無いロックの魅力が詰まっています
そしてこのわずか34分とLP時代であっても短いようなアルバムはGoodnight Bad Morningという曲で締めくくられます この曲も再び穏やかなアコースティックナンバーですが、ライブ翌日の朝の踊り疲れと二日酔いのような気怠さがただよっているあたりがこのステレオタイプなロック感溢れるこのアルバムにふさわしい粋な幕の下ろし方じゃあないですかw
The Kills/Cheap And Cheerful Live@Later! with Jools Holland
Baby Charles 昨日CDショップに、Erykah Baduの新作のNew Amerykahを購入しようとして行ったのですが、R&Bの話題作視聴コーナーに見た事も無いジャケが大々的に宣伝されて並んでいました どうやらBaby Charlesというバンドのアルバムらしい なんだこれ?などと思いつつポップを読んでみると、 UK初ディープファンク、オススメトラックの一つにはArctic MonkeysのI Bet You Look Good On The Dance Floorのカバー… え?
ファンクバンドがアークティックをカバー!? と度肝を抜かれつつ聴いてみると… イントロのあのソロをテンポを落としてホーンが再現している!! そして濃厚なラテン・ジャズ的フレーバーを孕んだビートに乗ってあの聞き覚えのあるリフが鳴りだし、そこにCarleen Anderson meets Macy Grayとでも言えそうな味のある塩辛い女性ヴォーカルが絡みつく… ディープファンクのバンドがアークティックモンキーズをカバーしたという意外性だけのインパクトにとどまらず、他の曲も実に良質で踊れるファンクが並んでいました
Bettye Lavette , Blackmarket , Bootsy Collins Tribute to The Godfather of Soul , The Breeders , CSS eastern youth , Flower Travellin' Band , The Go! Team , Gogol Bordello , Hard-Fi , Ian Brown , Lettuce M!NK , Melee , The Music , My Bloody Valentine , Mystery Jets , Primal Scream , Princess Superstar Seasick Steve , Special Others , Spoon , Switch , Underworld ※オフィシャルサイト掲載順(アルファベット順)
Macy Grayと言えば日本でも一時期車のCMにWe Will Rock Youのカバーが使われてその声をよく耳にしましたし、初期はネオソウルの一派のような扱いも受けていたので、共演もしているErykah Badu好きの僕としてはずっと気になっている存在だったのですが、なかなかCDを買えずにいた所、前作が発売されて店頭で流れていたのを聴いた瞬間に即惚れ込んで購入してしまいましたw
その購入のきっかけとなった曲でもあり、何度も聴いた今になっても一番好きな曲が一曲目のNatalie ColeをフィーチャーしたFinally Made Me Happy 一曲目のドラムの入りからしてまるで往年のソウル・レヴュー的というか、日本人には歌謡曲的にさえ聴こえるこてこて、ベタベタのソウルバラッドで、またサビで大げさなまでに泣きを煽るようなNatalie Coleのコーラスとストリングスのラインがもうクサイというかなんというか、今時こんな曲やっちゃうか?という感じもありますが、このベタすぎる感じが個人的にはたまらないのですw このサウンド作りに貢献しているのがBlack Eyed Peasのwill.i.am John Legend作品でもそうでしたが、オールドソウル的な音作りをさせたらやっぱり上手いですね
他にこのアルバムに参加しているプロデューサーとしては、Christina Aguilera等の仕事で知られるRon Fairなどの名前がありますが、外せないのはJustin Timberlakeでしょう Timbalandと絡んだFuture Sex/Love Soundsでポップアイドルファン以外にもその名をアピールしたジャスティンですが、このアルバムでも実に面白いサウンドを作り上げています 特にAllen Toussaint作、Paul Batterfieldや、日本ではGSのゴールデンカップスがカバーしていた事でも知られるGet Out Of My Life WomanネタのGet Outはちょい80'sロック風かつフューチャリスティックなファンクサウンドでこのアルバムのハイライトの一つとも言える曲でしょう
その他、James BrownのIt's A Man's Man's Man's Worldという大ネタをモロに使ったB級映画のサントラ風ファンクGhetto Love、ニューオリンズ的なユルいサウンドながら歌詞は殺人の歌というStrange Behavior、will.i.amがラップも披露しているアップテンポなTreat Me Like Your Moneyなどなど、全面に渡ってオールドソウル/ファンクをデフォルメした素晴らしいトラックとメイシーの独特の声の魅力が爆発した歌唱が詰まった極上のアルバムです
King Crimsonの1973年6/25、New York Central Parkでのライヴ映像 まさに絶頂期を捕らえた映像といった感じでしょうか、ただただカッコイイの一言… この時期の公式ライヴ盤としてはUSAがありますが、それよりもこの日の演奏の方がいいんじゃないでしょうかw The King Crimson Collector's Clubシリーズの一つとして、Live In Central Parkという名で出されてるアルバムがありますが、どうやらそっちは1974年の演奏でこの映像とは違うみたいですね フリップさん、高くても買ってやるからこの日の音源公式リリースしてくれません?w
さてこのアルバムの中身ですが、今更語るまでもなく全編極上のポップスで満ちています Carole KIngと言う人はもともと夫であるGerry Goffinと組んで裏方の作曲家業をやっていたので、このアルバムも以前他アーティストに書き下ろした曲のセルフカバーが多く含まれていまして The Shirellesに書いたWill You Love Me Tomorrow、Aretha Franklinに書いた(You Make Me Feel)Like A Natural Womanなんかは有名所ですね また元アーティストでヒットしただけではなく、このアルバム発売以降にも収録曲の殆どがカバーされヒットを飛ばしているのもこのアルバムの魅力の証明! The Isley BrothersがIt's Too Lateを、Donny HathawayがYou've Got A Friendをカバーしているのは有名ですが、ちょっと面白いところとしては、今となっては少し懐かしい香りがしてしまうアシッドジャズグループBrand New HeaviesがYou've Got A Friendを、奄美の歌姫元ちとせがHome Againを、さらにはRed Hot Chili PeppersのJohn FruscianteがWill You Love Me Tomorrowをライブでカバーしていたとか! キャロルの音楽が時代も人種も越えて受け入れられている事のなによりの証拠ですね