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David Bowie at 80's(2) | main | Damon Albarn to release '130 musician' album
David Bowie at 80's(1)
David Bowie at 80's(1)
David Bowie at 80's

70年代を常に第一線で駆け抜けて来たDavid Bowieにとって、80年代はよく言われるように、確かに不遇の時代であったと言えるでしょう
しかしそんな時代においても、ボウイはいくつかの注目すべき曲を残しています
そんなボウイの80年代を時系列に添って取り上げてみました

Scary Monsters(1980)

Scary Monsters


ベルリン時代をひきずったニューウェーブ的作風で誤解されがちですが、ボウイの80年代はここから始まっています("Heroes"Lodgerの間が2年あるんですね)
これ以降のボウイを全否定する意味合いで、ボウイの最後の傑作、果ては実質的には最後の作品、などと言われたりもするこのアルバムですが…
個人的には80年代はともかく、Black Tie White Noise以降は70年代に匹敵する輝きを取り戻していたと思っていますし、それにこのアルバムは最後の"傑作"と言えるほど出来のいいアルバムでは無いとも思っています
TelevisionTom Verlaineのソロ作からKingdom Comeをカバーしている事に象徴されるように、ベルリン時代に自らが切り開いたニューウェーブ/ポストパンクの波に対してのセルフアンサーとも言えそうな音作りは実にボウイらしいですし、ゲスト参加のRobert FrippPete Townshendのプレイもなかなかに冴えてはいるのですが、はっきり言ってこれというパンチの利いた一曲に欠けているように思えます
しかしそんな中からあえて一曲ピックアップするならやはりAshes To Ashesでしょうか
自らの出世曲であるSpace Odittyの登場人物、トム少佐はただの廃人だったと、同時に自らの過去を切り捨てるような強烈な歌詞はファンにはより意味深に聴こえるでしょう



Under Pressure(w/Queen)


Scary Monstersの後、次作Let's Danceが出るまでには2年半と、それまで異様なまでの多作家であったボウイとしては異例のブランクが空く事になります
後にボウイはこの頃を振り返って「音楽への情熱を失っていた」というような発言をしていますが、そんな時代の数少ない音楽活動の一つが、QueenのアルバムHot Spaceに収録されたこの共作曲、Under Pressure
音だけ聴いていれば音楽の情熱を失っているなどとは全く思わせない、力強いエネルギーに満ちあふれた名曲で、クイーンとボウイ双方の個性が実に良く出た高揚感溢れるメロディがとにかく素晴らしい、個人的にもボウイ関連の曲でベスト10に入るかも、というくらいお気に入りの曲です


Baal(EP 1982)
BAAL

自らが主演したBBCのテレビドラマのサントラとして作られたEP
ドラマはBertolt Brechtという劇作家の戯曲を原作としていて、本EPの曲も全てブレヒトの楽曲です
よってボウイが曲を書いている訳ではないですし、歌唱や音作りにも特筆すべきところはないですが、僕のように戯曲を殆ど知らなくてもそれなりにポップスとして楽しめるので、マニアなら買って損は無いかと
ちなみに未CD化ですが、関東圏にお住まいの方なら某黒地に赤字の中古レコード店で結構安く手に入りますw



Let's Dance(1983)
Let's Dance

さていよいよきましたこの"問題作"
今やディスクガイドなどを見てもこのアルバムに対して好意的な事が書かれている文はほとんどありませんが、グラムロックだってある意味究極の子供だましポップみたいなものだし、黒人的な要素が強く出ているという意味でもYoung Americansという前例があるので、表面的な音楽性を見れば実はそれほど変わっていないのではとさえ言えそうな気がしますが…
何がそんなに変わってしまったのかといえば、やっぱり以前までのボウイに纏わりついていた欧州的な退廃美というか、陰影がすっぽり抜け落ちているんですよね
音楽性にはまだボウイらしさは残るものの、佇まいはまるでジャニーズのアイドルのようで、確かにリアルタイムで聴いていたファンはショックを受けただろうな、とは思ってしまいます
しかしボウイの作品である事を無視して、80'sディスコポップを象徴する一枚として聴けば完成度はなかなかのもので、メロディセンスだけを取ればScary Monstersよりも冴えている気さえしますし、なによりStevie Ray Vaughneのギターは凄まじくカッコイイ!!
特にChina Girlのクサすぎるソロはたまりませんw



Tonight(1984)
Tonight

Let's Danceでボウイは終わったなどと言っている方々、本当の低迷期はここからですw
まず純然たる自作曲がわずか2曲しかなく、その他共作として作曲クレジットにボウイの名がある曲に関しても、過去のIggy Popへの提供曲のセルフカバーであったりと、好調、不調の前に曲を書くという作業自体が満足に出来ていなかったような感さえあります
しかもカバーに関しても、The Beach Boysの超名曲God Only Knows(神のみぞ知る)というずいぶん挑戦的な選曲にも関わらず、アレンジも歌もなんだか安っぽいディナーショーのようで興ざめ…
もしこれからボウイのアルバムを何か聴いてみようかと思っている人がいたら、お願いだからこのアルバムから入るのはやめてくれ!!と言いたくなるようなひどい出来ですが…
ファンを自認するのならば純粋なオリジナルである2曲、Loving The AlienBlue Jeanは聴き逃せません
Blue JeanはLet's Danceにカリプソ風味を加えて焼き直したような曲といえばそれまでですが、Let's Danceよりもポップかつ完成度の高い仕上がりになっているこのアルバム唯一の曲です
そしてLoving The Alien
アレンジ、録音が平凡な80'sポップなのは惜しまれるところですが、憂いを帯びたメロディは70年代を彷彿とさせるものであり、なにより「異教徒を愛して」と歌われる深いメッセージ性を持った歌詞はいつ聴いても胸に迫るものがあります
ちなみにボウイはことあるごとに、「この曲はファーストデモがとにかくいいんだよ」といった発言をしているのですが、じゃあさっさと公式音源化してくれよ、とw




テーマ:洋楽 - ジャンル:音楽

| Music:Feature | 00:39 | トラックバック:1 | コメント:0
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